一人で飛べるようになるまで
入部希望者は最初体験飛行をすることと思いますが、正式の訓練は操縦練習許可証を取得してからになります。
実技訓練に入る前に、教科書や先輩、指導員による操縦の基本勉強をしておきましょう。ウィンチ曳航による飛行の場合1回の飛行は6~10分程度ですからあっと言う間に終わってしまいます。事前の勉強とイメージを描いておかないと飛行が有効に活かされません。
訓練は複座機の前席に練習生、後席に指導員が同乗しておこなわれます。最初のうち離着陸は指導員が操縦してくれると思いますが、操縦桿やペダルには軽く手足を添えて機体の姿勢(地平線の見え方)、体感覚(G)などを確認しながら指導員の指示を聞きましょう。
地上にいるときにも搭乗時の状況を思い浮かべながらイメージトレーニングしたり、他人の飛行を参考にして目測(場周飛行の幅、旋回位置・着陸進入の高さ等)の練習をするなど、地上でできる練習も大切です。
滑空場を離れても、最近はパソコンを使ったフライトシュミレータを持っている部もあるので適切な指導を受けながら利用することをお勧めします。
人により習熟度は差がありますがおよそ飛行回数約60回、飛行時間6時間くらいで最初の単独飛行(初ソロ)に出られます。飛行は合宿の頻度や天候、本人の参加度合いにもよりますが、1年生終りから2年生くらいでしょうか。その後同乗教育と単独飛行による訓練を続けて150回15時間くらい、3年生の頃に自家用操縦士の免許を取得することになります。